「トスカーナ岩塩」は、イタリア半島の北西部のトスカーナ州の岩塩です。
おだやかな丘陵地帯が広がるイタリアのトスカーナ州(Toscana)のヴォルテッラ(Volterra)の地で「トスカーナ岩塩」は、天然の岩塩層から採取されています。約600万年前には、海であったといわれるこの地では、永年の間に地殻変動が起こり、現在では地下200メートル前後に岩塩層が1700ヘクタールの広さで拡がっています。
「トスカーナ岩塩」は、天然岩塩層を水で溶かし、釜で煮詰めて、再結晶させた岩塩です。(溶解法岩塩)
「トスカーナ岩塩」は、旨みがあり、まろやかで、使いやすく、固まりにくいお塩です。
お薦め料理として、肉料理、魚料理、卵料理、温野菜、生野菜、おにぎり、天ぷら、焼き鳥、枝豆、パン焼きなどがあります。そのほか、どんな料理にもお使いいただけます。
地理
イタリアのトスカーナ州は、長靴を連想させるイタリア半島の北西部に位置します。フィレンツェ、シエナ、ピサ、ヴォルテッラなどの魅力的な古都が数多く存在することでも有名な地域です。
ワイン、オリーブ、小麦などを多く生産する土地であり、特にヴォルテッラは、古代から岩塩や銅、鉛などの鉱物資源が豊富であり、又、アラバスターと呼ばれる大理石が多く算出されることでも有名な土地です。
歴史
このトスカーナは、古代ローマの進出以前はローマの基礎を築いたとされるエトルリア人によるエトルリア文明の繁栄の中心地としても有名です。
トスカーナの名前も『エトルリア人の土地』を意味しているとのこと。(古代ローマ人はエトルリア人を「Tusci」と呼び、また「Etrusci」ともいいました。)ローマは、エトルリア人を攻め、トスカーナは本国の一部として吸収されました。
トスカーナ州ヴォルテッラの古都と天然岩塩層からの塩の採取
ヴォルテッラ(Volterra)は、なだらかな丘陵地帯を行くと、突然小高い丘がそびえ、標高531メートルに古都の街並みが現れます。ここは、紀元前7世紀ごろから、エトルリア人により、街と文明が築かれ、栄えていました。
今回の「トスカーナ岩塩」のパッケージに写る景色は、古代エトルリアと古代ローマの遺跡でもあるヴォルテッラのプリオリ広場周辺のプリオリ宮、ドゥオモ等の建物が建ち並んでいる写真です。
ちなみに岩塩の採取工場は、ヴォルテッラの古都から見下ろすことができる約10km先の『サリーネ ディ ヴォルテッラ』という場所で採られています。